JR伯備線各駅開業100周年事業

伯備線の利用促進や「交流人口・関係人口拡大」に向けて

事業の意義・目的

●2022年、日本の鉄道が開業から150年、山陰線開通から120年、伯備線の電化から40年、伯備線各駅が次々と開業100周年を迎えるなか、一方で不採算の地方路線について廃線が話題に上がるなど、鉄道は明暗、様々な話題で持ちきりです。

●従来より、伯備線の無人駅舎に地元の歴史文化を紹介するディスプレイを施すなど、鉄道や駅を活用した地域の盛り上げに努め、昨年9月に日野郡内の各団体に呼びかけて各駅開業100周年に向けた取り組みについて協議を重ねてきました。

●2022年、根雨駅と黒坂駅が共に開業から100周年を迎えるにあたっては、実行委員会組織を立ち上げ、現在、西部圏域みんなで地方創生事業補助金を受けて、鉄道ファンへの対応、伯備線の利用促進や「交流人口・関係人口拡大」に向けて3つの事業に取り組んでいます。

 


1)伯備線・縁(沿)線ウオーク/片道列車利用の推進

●昨今の健康志向ブームで、奥日野ガイド倶楽部を中心に、出雲街道トレッキングなどを企画実践してきました。しかし山間部のコースではどうしてもかなりのアップダウンがあって、脚力に自信がなければ参加できず、また平野部では退屈しないようにコースをループ状に設定できますが、山間地ではどうしても川沿い・線路沿いを往復するコースにするしかありません。

●こうしたことから、伯備線の各駅間を片道は歩き、片道は電車を利用するという方法を起案し、これを「縁(沿)線ウオーキング」として広く推奨することで交流人口の拡大、伯備線の利用促進に貢献したいと考えています。

●2022年3月の江尾駅開業100周年に併せて、「ノルディックウオーク鳥取県西部」主催で実施されたイベントでは、伯備線・日野川に沿って根雨駅から江尾駅へと歩き、帰りは電車利用という内容で、数十名の参加者は滅多に乗らない電車に乗ったこと、歩いた道を車窓から眺めたことなどで大変満足されました。 続く7月末の根雨駅100周年でも同様に、根雨駅〜黒坂駅間で実施。11月5日には黒坂駅〜上菅駅〜生山駅間で実施することとしています。

●さらに2023年に100周年となる生山駅、再来年の上石見駅・・・と伯備線沿いにコースをつないで、「縁(沿)線ウオーキングコース」として上石見駅から江尾駅まで、イベント時のみならず日常的にフリーで、ウオーキングを楽しんでいただけるようにして、例えば山陽筋からも誘客できるようなコンテンツにしていきたいと考えています。

2)日野軍★伯備線ファン倶楽部の取り組み

●J R伯備線の根雨駅〜黒坂駅間は「ネウグロ」として、全国の鉄道ファンの間ではとても有名な列車撮影ポイントで、田植えや稲刈り時期といった撮影適期や週末と言わず、日々そうした人たちを沿線でたくさん見かけます。

●彼らは遠方から車を走らせ、あるいは電車を乗り継いで当地を訪れており、新型車両導入に伴う現在の「特急やくも(381系)」のラストランに向けて、その数はますます増加することが見込まれます。

●昨今、一部の心無い人たちによるトラブルがメディアで大きく取り上げられることから、いわゆる「撮り鉄」と言われる鉄道ファンに関して、あまり芳しくないイメージが先行していますが、しかし彼ら一人一人と実際に話をしてみると、皆さん良識ある立派な社会人や学生であり、私たちは彼らと有益で良好な関係を築くべく、2022年11月10日(木)、「伯備線ファン倶楽部」を立ち上げ、その拠点となる立ち寄りスペースを日野町交流センター「リバーサイドひの」に設けることとしました。

 

日野軍★伯備線ファン倶楽部とは?

「ネウグロ」のど真ん中に位置する「リバーサイドひの」を拠点として、伯備線が大好きな全国の鉄道ファンが集う、ゆる〜いネットワークです。

ここを休憩場所とし、メンバー相互で地域情報・撮影情報の取得や共有、マナーアップ啓発のためのスペースとします。


3)根雨駅と黒坂駅の100周年 祝賀イベントの実施

2021年10月には今年に先駆けて、武庫駅開業60周年イベントを実施、2022年4月3日には江府町観光協会主催で江尾駅開業100周年を、根雨駅は7月30日に実施。

黒坂駅はちょうど100歳となる11月10日に、関係者や利用者、地元の人たちと共に、開業100周年をお祝いする集いを開催します。

 



JR伯備線(根雨駅・黒坂駅)開業100周年事業実行委員会  構成団体

日野軍★みらい創生デザイン会議

奥日野ガイド倶楽部

黒坂フェスタの会

日野町商工会

黒坂 鏡山城下を知ろう会

ノルディックウォーク鳥取県西部

日野町特産品ブランド化実行委員会(まめなか屋)

オブザーバー

日野町企画政策課(JR利用促進担当課)